ごあいさつ Introductive Remarks

 日本は先端技術分野の研究では善戦しつつも、残念ながら、知財の活用や事業のグローバル展開という面では欧米の後塵を拝しているのが現状です。
 特に医薬品や医療機器の分野では、せっかく産み出された世界的な研究成果であったとしても、グローバルな観点からの適格な知的財産で守られ、バイオ産業で有効なシーズとして認識され、長期間の研究開発と莫大な先行投資が行なわれ、真に社会実装されなければ、最終目標を達成したとは言えません。
 知的財産戦略ネットワーク株式会社(略称、IPSN)は、日本製薬工業協会(製薬協)常任理事会社の寄付により、2008年から1年間の期限付きでスタートしたiPS細胞研究知財支援プロジェクトを発展的に解消して、バイオ先端技術分野全般への知財戦略支援の拡大を目指して、2009年7月に株式会社として設立されました。
 IPSNでは、大手バイオ企業において優れた専門知識と実践的な経験を培ってきたプロフェッショナル人材を結集して、産業の視点に立脚した発明・技術の評価、グローバルな観点からの知財戦略の評価とアドバイス、事業化ポテンシャルの評価・アドバイス・支援なる三位一体の評価・アドバイス・支援を通して、社会実装をするところまで皆さんと共創して参ります。
 バイオ先端技術分野における有望シーズを早期に発掘して知財のレベルアップと価値向上を図ることの必要性は、産業革新機構を中心とした日本初のバイオ分野におけるインキュベーションファンド(LSIPファンド:Life-Science Intellectual property Platform Fund)の6年間に亘るIPSNの運営実験を通して、診断薬2製品とヒト臨床実験段階にある創薬プロジェクトを創出していることで既に実証済ですが、さらに事業化ポテンシャルの評価・アドバイスに加えて積極的な事業化支援を展開して、StartからExitまで一気通貫に社会実装への道を切り開くことにより、現在、複数のバイオベンチャーが今まさに花を開かせつつあります。